2015年8月31日月曜日

なんだかよく分からないこといろいろ:地下鉄駅での「予告なし」の避難訓練、 「アテンション・プリーズ! 当機はただ今、操縦士が乱闘中です」

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サーチナニュース 2015-08-31 20:09
http://news.searchina.net/id/1587146?page=1

飛び交う怒号、たなびく煙、
「われもわれも」と出口に殺到
・・・南京の地下鉄駅で「予告なし」の避難訓練、
警察発表「すばらしい逃げ方でした」

 「急げ!」、「急げ!」――。
 人々の怒号がこだました。
 江蘇省南京市の地下鉄1号線新街口駅での出来事だ。
 事故? 
  テロ? 

 爆発? 
 人々はわけもわからず出口に殺到した。
 転倒する人がいた。
 荷物を落とす人がいた。
 駅構内でパニック映画さながらの光景が展開した。
 新華社などが報じた。

 27日午前9時半ごろだった。
 若い女性である王さんの乗る列車が新街口駅にすべりこんだ。
 王さんがホームを見ると、人々が皆、出口方向に向かって懸命に走っている。
 ホームにうっすらと、煙のようなものが立ち込めている。

 なにか大変なことが起きたらしい。
 列車は止まっている。
 王さんはホームに駆け下りて駅出口に向かって走った。
 王さんだけではない、同じ列車に乗っていた人は皆、次々にホームにとび降りて、走った。

 王さんはエスカレーターを駆け上った。
 息が切れたが、それでも走った。
 駅構内には「あわてないでください!」と叫んでいる人がいた。
 「われを取り戻す」ような人はいなかった。
 声を尻目に、走りつづけた。
 転倒する人がいた。
 荷物を落とす人がいた。
 拾っている余裕はない。
 そのまま走った。

 とにかく駅の外に出た。
 王さんによると、外に出てから、
 「非常時に備えての避難訓練でした」
と教えてもらったと言う。

 地下鉄運営会社によると、乗客を駅構外に誘導する「訓練」を予告なしに行った。
 できるだけ、予告しなかったのは、「迫真の訓練」を目指したからという。

 ほんのかすり傷程度とはいえ、転倒してけがをした人もいる。
 荷物をなくした人もいる。
 インターネットでは
 「あまりにも危険」、
 「万一、けが人が出たら、どう責任を取るのだ」
などの批判が出た。

 地下鉄運営会社側は、パニックが発生しないように、多くの人員を配置していたと主張。
 「実際に、想定外の事態は発生しなかった」
とも説明した。
 さらに、訓練実施時間を
 「朝のラッシュが終わって乗客が減る時間帯」
を選んだと強調した。

 地下鉄会社と共同で、「抜き打ち訓練」を実施した警察は27日夜、微博(ウェイボー、中国版ツイッター)に
 「訓練開始から約1分後に到着した列車の乗客は、状況が分からなかったにもかかわらず、迅速に列車を降りて避難しました。
 迅速な行動でした。
 すばらしい!」
と、避難の様子を称讃した。



サーチナニュース 2015-09-03 00:13
http://news.searchina.net/id/1587443?page=1

「アテンション・プリーズ! 当機はただ今、操縦士が乱闘中です」
・・・雲海の上で流血騒ぎ、中国当局たまらず処罰

 新華社のニュースサイト「新華網」は1日、中国民用航空華北地区管理局(民航華北局)が最近になり、中国の航空会社「中国連合航空」に対し、「不安な事件」が繰り返されたとして、認可している飛行時間を10%削減する処罰をしたと報じた。
 「不安な事件」には、操縦士らが飛行中に乱闘して「流血の事態」になった件も含まれるという。

 民航華北局の「中国連合航空有限公司についての処理の決定報告」は、連合航空は2015年になってから「不安事件」を多発させていると指摘。
 特に、
★.6月14日に発生した「乗組員の乱闘」、
★.7月19日の「安全高度を下回る下降」、
★.同月29日の「不適切な状況下での飛行」
は、安全に対する重大な問題と指摘した。

 民航華北局の調べによると、同社の安全上の問題は50件に達していた。
 そのため6月14日に「乱闘」を起こした乗務員には6カ月の乗務禁止とした。
  同会社に対しては、許可している飛行時間の10%を削減を科した。
 また、新規路線の開設や増便となるチャーター便の運航も当面は認めない。

★.6月14日に発生した「機内での乱闘」については、詳しく伝えられていないが、
 航空関連の情報サイトである「民航資源網」などによると、
 副操縦士が頭部から流血するほどの、「激しいあらそい」だったという。

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◆解説◆
 中国の民間航空は1949年、中央軍事委員会のもとの空軍が管轄する中国民用航空局として出発した。
 1980年になり、軍の直接の管理を受けない「中国民航」という独占企業に移行。
 中国民航は1987年に、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空などに分割された。

 中国連合航空は1986年に、それまでも民間輸送を行っていた空軍部門を「人民解放軍が経営する航空会社」として分離して成立させた。
 2002年には、「軍による営利企業の禁止」との政策のために消滅したとみられていたが、2005年には復活していたことが分かった。

 現在は中国東方航空の傘下企業として、活動している。
 ハブ空港は、軍民共用空港である北京南其苑空港。





中国の盛流と陰り


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