●天津の爆発でできた巨大な穴
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BBC News 2015.8.14 視聴時間 01:10
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44537
中国・天津の大爆発、燃え続ける現場上空をドローンで
中国北部・天津市港湾部の浜海新区で8月12日午後11時半ごろ、大規模な爆発が相次ぎ、少なくとも44人が死亡、500人以上が負傷しました。
現場は「危険な化学薬品」を保管していた倉庫で、中国地震台網センターは、最初の爆発はトリニトロトルエン(TNT)火薬3トン分の爆発に、2度目の爆発は同21トン分の爆発に相当すると説明しています。
13日の朝になっても燃え続ける現場を、無人小型機(ドローン)が上空から撮影しました。
この映像に音声解説はありません。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年8月15日(土) 22時59分
http://www.recordchina.co.jp/a116511.html
大規模事故が頻発する中国、
「強い中国」を示すための軍事パレードで“世界の笑いもの”になる可能性はないのか?
―香港メディア
2015年8月14日、仏国際ラジオ放送ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語サイトは香港メディアの報道を引用し、
「来月3日の抗日戦争勝利記念式典に向けた準備が進む中国で、
人為的な災害が多発している」
と報じた。
香港紙・太陽報は、天津の大規模爆発や北京中心部で起きた刃物による殺傷事件を例に挙げ、国家的な災難は再び起きるのだろうかとの懸念を示す論評を掲載。
多くの死傷者が出ている天津の爆発は戦争を思わせる破壊力で、爆発現場にあった化学品による健康被害も懸念されるが、
★.世界が事故に注目するなか地元テレビ局は韓流ドラマを放映し、
★.警察当局はメディアの事故取材を阻止するという行動に出た
と指摘した。
さらに、
「事故の真相は公表されていないが、当局の管理上の問題が少なからず存在していることが浮き彫りになった」
とし、その1つとして
「危険物保管倉庫と市民の居住地がなぜこれほど近いのか」
と疑問を投げかけた。
一連の問題の背景には汚職と人的ミスが隠されているとの見方を示し、
★.6月に沈没した客船「東方之星」の事故で400人以上が犠牲
になった点にも言及。その上で
★.「警鐘が鳴らされても災難は絶えない。
どれだけの悲劇を経験すれば、当局のまひした神経は正常になるのだろうか。
海外から多くの要人が出席する軍事パレードまであと1カ月足らずだが、北京は穏やかにこの日を迎えることができるのか」
と当局の体制を疑問視し、もし各地で災害が頻発すれば
「強い中国」を示すための軍事パレードが逆効果になりかねず、世界の笑いものになる可能性もある
と論じた。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年8月15日(土) 20時0分
http://www.recordchina.co.jp/a116611.html
<天津爆発>爆発物製造の一時中止を指示、軍事パレードの安全確保―北京
2015年8月14日、RFI中国語版は記事
「天津爆発事故受け北京市での爆発物製造一時中止を指示、
抗日戦争勝利70周年パレードの安全確保」
を掲載した。
天津爆発事故を受け北京市の張延昆(ジャン・イェンクン)副市長は13日、
危険な化学薬品や火薬製品の製造を今月17日から来月6日まで一時的に中止する
よう指示した。
在庫も倉庫に保存し輸送を禁止する。
9月3日には抗日戦争勝利70周年記念・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念の軍事パレードが予定されている。
★.国の威信をかけた一大イベントだけに中国は治安維持に躍起となっている。
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朝日新聞デジタル 2015年8月20日18時21分
http://www.asahi.com/articles/ASH8N55CNH8NUHBI01J.html
軍事パレード演習中にヘリ墜落、報道を禁じる通達 中国
中国北京市郊外で16日、9月3日の「抗日戦争勝利70年」の軍事パレードに向けて飛行訓練中だった軍用ヘリコプターが墜落し、当局が中国メディアに報道を禁じる通達を出していたことが、複数の目撃証言や関係者の話で20日明らかになった。
天津市の爆発事故でずさんな安全管理体制が問われているなか、軍事パレードの演習中の事故が表になれば、習近平(シーチンピン)指導部の権威を損ないかねないとして、隠蔽(いんぺい)する狙いがあるとみられる。
現場付近の目撃者の話を総合すると、軍用ヘリは16日午後3時すぎ、北京市通州区の軍総参謀部陸航部の飛行場付近の上空を飛行中、突然テールローター付近から黒煙があがり、らせん状に回りながら墜落していったという。
20代の乗組員3人が死亡したとの証言もある。
現地では軍当局から事故の箝口令(かんこうれい)が敷かれていた。
中国国内メディアも20日の時点で、事故に関する情報を一切報じていない。
関係者によると、宣伝部門当局から報道を禁じる通知が出されたという。
指導部は9月3日の抗日戦勝勝利の軍事パレードを大国としての威信をかけた国家行事と位置づけており、20日も事故現場では軍用ヘリ40機あまりが編隊を組んで飛行訓練を実施した。
外交筋は
「事故が起きれば同機種か全機種の訓練を中止し、原因究明と再発防止を優先するのが通常だ」
と話す。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年8月15日(土) 21時50分
http://www.recordchina.co.jp/a116633.html
<天津爆発>死者85人発表に、当局への不満も爆発寸前
=「誰が信じるか!」
「0を2つ加えろ!」
「責任者を出せ!」―中国ネット
2015年8月15日、中国・天津市で12日深夜に発生した爆発事故の死者が85人になったとの報道を受けて、中国のネット上には報道規制を敷いている当局に対する怒りの声が渦巻いている。
中国版ツイッター・微博(ウェイボー)には、事故発生直後から多くのネットユーザーがさまざまな情報を書き込んでいるが、
そのなかには当局によって削除されたものも少なくない。
13日には連絡が取れない家族や知人の情報を求める書き込みが多く見られたが、時間の経過とともに、事故原因や犠牲者の数、被害状況などの説明を当局に求める声が急増。
15日朝の「死者85人」の発表直後からは、当局を非難する声が激増した。
そのなかで主なものを紹介する。
「85人?誰が信じるか。
あと0を2つ足したら信じてやるよ」
「なぜ行方不明者の数を公表しない。
住民票を調べれば一発でわかるだろ」
「消防隊員の報道はあるのに、同じく消火に駆けつけた警官たちのことはなぜ報道しないの!
私の夫は同僚の警官25人と現場に向かったけど、全員行方不明よ」
「事故原因は?
あれほど危険な薬品を住宅のそばに保管できたのはなぜ?」
「消防隊員は倉庫の中に何が保管されているのか知らされずに放水したんだろ?」
「日本のような化学薬品などの専門的な知識や技術のある消防隊を中国でもつくれよ!」
「当局が拘束しているという倉庫会社の社長を出せ!
直接何を保管していたか説明させろ」
「天津市は大気汚染や水質汚染を調査してただちに公表すべきだ」
「マスクが欲しい。
でもどこにも売っていない」
「この国はいつになったら国民に誠実な国になるのか。
指導者は国民の前で胸を張れるのだろうか」
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毎日新聞 8月15日(土)23時24分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000076-mai-cn
<中国>天津爆発の死者104人に 断続的に小規模爆発続く
中国天津市の経済技術開発区「浜海新区」で起きた爆発で、国営新華社通信は15日、死者が104人に増えたと報じた。
爆発現場付近では有毒物質のシアン化ナトリウム700トンが確認され、
その特殊処理作業などのため、現場から3キロ以内の住民らが退去を命じられたとも一時伝えられた。
現在も付近では断続的に小規模の爆発が起きており、救助作業や原因調査は難航している模様だ。
一部中国メディアによると、現場付近では15日、警官が「(現場付近から)3キロ以内に立ち入ったり、車を停車させたりしてはならない」と呼びかけ、迅速な退去を求めた。
現地本部も3キロ以上離れた場所に移ったという。
地元のボランティアらもマスクを着けて移動した。
新華社によると、地元当局は15日の記者会見で、現場の倉庫付近のコンテナ集積地などにはシアン化ナトリウムなど15種類以上の化学物質があるが、未登記のコンテナもあるため、正確な量などの把握には時間がかかるとの見方を示した。
爆発した倉庫の運営企業「瑞海公司」がここ1カ月間で輸出した物質の中には、シアン化ナトリウムが比較的多く含まれていた。
当局は貨物の所有者と連絡を取り、事態の把握を急いでいる。
現場では、シアン化ナトリウムが拡散する恐れがあるため、消火剤などで毒性を弱める作業を進めている。
中国では大規模事故が発生すると、李克強首相が現地で指揮をとることが多いが、現時点では劉延東副首相(中国共産党政治局委員)がこの役を務めている。
当局の当初見通しより被害が拡大している模様で、
指導部に対する住民の反発が強まる可能性もある。
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レコードチャイナ サーチナ 8月16日(日)13時51分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150816-00000031-scn-cn
中国は「大事故」が当たり前の実情!?
企業「安全軽視、ルール無視」、
行政「管理せず、厳格に取り締まらず」=中国メディア
中国メディアの?楚網は14日、13日未明に発生した中国・天津の爆発事故について「人災」であると論じたうえで、
「安全を軽視し、ルールを無視したことによって重すぎる代価を支払うことになった」
と論じた。
記事は、まず新華社の報道を引用したうえで爆発事故の概要を紹介、天津市の港湾部にあたる浜海新区の危険物を貯蔵していた倉庫が爆発したと紹介するとともに、「なぜ今回のような事故が起きてしまったのか」と疑問を投げかけた。
続けて、今回の爆発事故によって多くの死傷者が出たうえ、現場では建物や貨物、自動車などが吹き飛んだことを指摘し、「見るに耐えない状況だ」と指摘。
さらに、12日は陜西省の鉱山でも山崩れによって多数の人が生き埋めになる事故が発生していたことを指摘し、
「これだけの事故が立て続けに起きるということは安全対策や管理監督が不十分だったことを示すものではないか」
と批判した。
さらに、天津市の爆発事故に対し、
「危険物の貯蔵方法に問題があったのではないか」、
「もしくは人為的な原因があったのではないか」
などと疑問を投げかけ、少なくとも天災でないことは明らかであると主張。
さらに人災であるとすれば、
「誰が今回の事故の禍根をもたらしたのだろうか」
としたうえで、厳密な調査が必要であると主張した。
また記事は、天津市の爆発事故を含め、中国各地で多くの死傷者を出す事故が相次いでいることについて、
「安全を軽視し、ルールを無視したことによって重すぎる代価を支払うことになった」
と論じた。
さらに一部の企業は利益ばかりを追い求め、問題が起きても改善しようともせず、安全性をめぐる法律やルールを遵守しようともしないと指摘。
また、行政側に対しても、面倒を嫌がり、物事を適当に処理し、
「管理すべきものを管理せず、
調査すべきものを調査せず、
厳しい取り締まりもない」
と批判、
「このような状況で事故が起きないほうがおかしいのだ」
と主張した。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年8月16日(日) 16時57分
http://www.recordchina.co.jp/a116717.html
記者会見のテレビ中継、
「質疑応答が始まると当局が中断」と中国紙が痛烈批判
=中国ネット「記者よ、頑張れ」
「身辺に注意して」
2015年8月16日、中国紙・京華時報は、
「天津爆発事故の記者会見に6つの疑問、なぜ質疑応答を中継しないのか」
と題した記事を掲載し、当局の情報公開姿勢を痛烈に批判した。
以下はその概要。
13日午後4時半、天津市政府新聞弁公室が行った記者会見を、中国中央テレビ(CCTV)と地元メディアの天津衛視が生中継した。
当局による事故の状況や救助活動、大気や水質の汚染調査報告などが終わり、質疑応答が始まった。
そこである記者が
「何に引火して爆発が起こったのか?」
と質問したとたん、中継画面がスタジオに切り替わった。
中央テレビは司会者が
「中継が止まりました」
と説明。
天津衛視は音楽を数曲流した後、ドラマを放送した。
天津市当局はこれまでに4回の記者会見を行っているが、質疑応答が始まると中継が中止する。
当局のトップは記者の質問に
「私には分からない」
「知らない」
「担当者がここにいない」
と繰り返すばかり。
ただ黙り込んでしまうこともあった。
同紙はほかにも、
「なぜ爆発から4時間以上たって事故を公表したのか」
「危険物質が住宅地から600メートルしか離れていない場所に保管されていたのはなぜか」
「シアン化ナトリウム700トンは爆発現場近くに存在するのか」
「なぜ行方不明者の数を公表しないのか」
「避難命令が出たとの報道の5時間後にこれを否定したのはなぜか」
といった当局に対する疑問を指摘している。
この記事には1万3000件を超えるコメントがネットユーザーから寄せられているが、その多くが
「これこそジャーナリズムの良心だ!」
「京華時報、がんばれ!記者さん、頑張れ!」
と同紙への支持を表しているが、
「安全に注意してください」
「身の危険があるのでは?」
など、同紙記者の立場を心配する声も多かった。
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レコードチャイナ 配信日時:2015年8月16日(日) 14時48分
http://www.recordchina.co.jp/a116694.html
どれだけの危険物質があるのかいまだに不明
=密輸の可能性も―天津市
2015年8月15日、新京報は記事
「天津瑞海公司の化学薬品保管量、税関統計との間に大きな差異=密輸の可能性も指摘」
を掲載した。
12日夜に起きた天津爆発事故は、16日現在で確認された死者数が112人、行方不明者が95人と発表された。
不明者の多くは未帰還の消防隊員で、近隣住民の状況が把握されるにつれ、死者・不明者数は今後さらに増加する可能性が高い。
保管されていた化学薬品の流出による二次被害が懸念されるが、事故から3日が過ぎた15日になってもどれだけの薬品があったか詳細はわからないままだ。
しかし税関に報告されている量と、現場にあった量とには大きな食い違いがあることが確認されているという。
危険な化学薬品を別の製品名義で輸入していた可能性もある。
この場合、密輸として違法行為にあたる。
』
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毎日新聞 8月23日(日)1時18分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150823-00000002-mai-cn
<中国工場爆発>「安全は大丈夫か」戦勝式典控え高まる不安
【北京・西岡省二】
「今の中国、安全は本当に大丈夫か」。
中国山東省淄博(しはく)市桓台県の化学工場で22日午後8時50分(日本時間同9時50分)ごろに起きた大規模爆発の一報が、瞬く間に駆け巡り、国内を不安に陥れた。
天津の大規模爆発は発生から10日が過ぎても全容は明らかにされていない。
この日から、北京中心部では戦勝70年記念式典の予行演習が開かれているが、
「行事よりも国の安全」を求める声が高まっている。
爆発発生を伝える中国版ツイッター「微博」上の写真では、化学工場から大きな爆発の炎が上がっている様子が見て取れる。
別の写真では、暗くなった上空に、白い煙が立ち込める状況が撮影されている。
中国メディアで報じられた現地住民の話を総合すると、爆発音は2度あり、5キロ圏内で揺れを感じたという。
住民の中には「巨大な火の玉が見えた」との証言もある。
無色の油状液体に引火して爆発したという話もある。
現場付近では火の勢いは収まってきているという。
ただ、家屋などの窓ガラスが割れ、有毒な気体が出ている。
22日深夜時点では、死傷者数は不明。負傷者4人が搬送された病院スタッフの証言では、いずれも生命の危険はないという。
爆発が発生した化学工場は最近、建設されたとみられ、生産準備段階という。
天津に次ぐ大爆発の発生で、習近平指導部は試練に立たされている。
この日は北京での世界陸上が開幕、平和の祭典の開催により、国際社会に中国国内の安定をアピールしたばかりだった。
戦勝記念式典の予行演習も最終段階に入っている。
ある北京市民は
「天津の爆発の原因が解明されないうちに次の発生が起きてしまった。
中国が国際社会から注目を集める行事が相次ぐ中で起きているので、次も何か起きてしまうのではないか、不安で仕方がない」
と話している。
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参 考
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Wikipedia より
東方之星沈没事故(とうほうのほしちんぼつじこ)は、2015年6月1日に中国湖北省荊州市監利県の長江水域で発生した転覆・沈没事故。
2015年6月3日9時30分時点で14名が救出されるが、2015年6月7日現在、431名死亡・11名行方不明となる大惨事となった。
中国湖北省荊州市の長江で6月1日午後9時30分 (CST) 頃、乗員乗客ら458人を乗せた大型客船東方之星(中国語版)(中国語: 东方之星、ピンイン: Dōng Fāng Zhī Xīng)が転覆、沈没した。
客船は重慶市の国有企業「重慶東方輪船公司」が運航しており、江蘇省南京市を5月28日に出発し重慶市に向かうツアーの途中だった。
事故当時、現場付近は激しい風雨に見舞われる悪天候だった。
船内では旅客が就寝準備中だったとみられるが、竜巻に巻き込まれてから1、2分で長江の北岸寄りで転覆した。
救難活動が本格化したが、乗客の大半は船内に取り残されるなど行方不明となっており、警察当局は同日、救助された船長、機関長の身柄を拘束した。
乗っていたのは、中国国内の旅行客406人のほか、旅行会社の関係者5人、乗員47人。
乗客の多くは国内旅行社が募集したツアー参加者で、50歳から80歳の年代が多かったという。
なお、中華人民共和国交通運輸部の発表によれば、出身地は上海市97人、江蘇省204人、浙江省11人、天津市43人、福建省19人、安徽省8人、山東省23人。
その後5日から船体の引き上げ活動が開始され、船内の捜索が始まった。
政府はテレビで全国中継する一方、乗客の家族でさえ現場に近づけさせず、不満を募らせる一部の家族が抗議する場面もあった。
作業はロープの固定などが難航し、5日午前7時すぎにスタート。2台のクレーンを使って船体を回転させ、2時間ほどで上下を元に戻した。
転覆時の衝撃からか、船は屋根の一部が大きく損傷していた。
その後、クレーンを1台追加して船体をつり上げ、夜には船内の捜索を始めた。
「東方之星」の沈没は、
1948年に最大4000人が乗っていた客船「江亜(Kiangya)」が上海沖で沈没した事故以来、
中国国内で最悪の船舶事故となった。
6月6日午前10時30分、船内の捜索活動が全て終わり、水面の遺品の捜索に移った。
中国当局は6月7日、同日午前11時(日本時間同日正午)までに431人の死亡が確認されたと発表した。
救出された生存者は14人のままで、行方不明者は11人になっている。
当局の取り調べに対し、「東方之星」の張順文船長が6日までに「左舷からの風の勢いが突然強まりバランスを崩した。
左かじを最大限きったが、風の力に対応できなかった」と当時の状況を証言した。
また楊忠権機関長は
「甲板をパトロールして機関室に戻ったところ、大量の水が流れ込んで照明が消えた。
この瞬間に転覆すると思った」
と証言している。張氏によると、
事故直前は風速3~8メートルだった。
船の速度を上げることで対応しようとしていたと説明した。
』
【中国の盛流と陰り】
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