2015年7月18日土曜日

中国空軍の装備は強大だ!(7):「Su-35」戦闘機を中国に売却へ、「エンジンは盗作できない」とロシア企業判断

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サーチナニュース 2015-07-18 06:15

「J-20」戦闘機の背中に穴!・・・「F-22」に類似=中国メディア

 
 中国で、開発中のステルス戦闘機「J-20(殲-20)」の新たな写真がインターネット上に掲載された。
 機体の「背中部分」に穴2つがあることが注目されている。
 「F-22」にも同様の穴があるとして、APU(補助動力装置)の排気口との見方が強い。

 中国では2012年5月に、「J-20」の試作1番機と見られる機体の試験飛行が目撃され、写真などがインターネットで公開された。
 その後、複数の試作機の試験飛行が断続的に確認された。
 中国政府・国防部は2015年2月に公開した宣伝動画にも「J-20」を登場させた。

 このところは新たな画像の発表が途絶えていたが、最近になり改めて機体番号「2013」が確認できる「J-20」の画像が紹介された。
 中国の大手ポータルサイト「新浪網」によると、特に注目されているのが機体中心軸の上部後ろよりの部分に、人の頭ほどの開口部が前後に並んで2つ見えることだ。

 米国の「F-22」にある同様の構造からの類推から、開口部は「APU(補助動力装置)」の排気口との見方が強い。
 APUは主エンジンとは別の小型エンジンで、主エンジンが故障しても電力供給を途切れさせないことができる。

 APUはエンジン始動の際にも電力を供給するので、離陸の際には地上施設への依存度を減らし、飛行中にエンジンが停止しても、再起動を試みやすくなる。
 「J-20」の開口部は開閉が可能と見られている。

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◆解説◆
 中国では試作や建造中の兵器類の画像などが、インターネットに掲載されることが珍しくない。
 投稿者は「軍事ファン」などとされるが、実態は不明。
 情報統制が存在する中国における自国の安全面に関する情報なので、
 軍が容認あるいは宣伝したいと考える画像が掲載されると考えてよい。

 「J-20」は2018年にも実戦配備されるとの見方があるが、使用するエンジンには目算が立っていない。
 自国でのエンジン開発は未成功で、
 ロシア製で候補に挙げられる「Al-41F1S(117S)」は、ロシア側がエンジンそのものの輸出を拒否している。

 中国は兵器の開発や大量投入で、米国に
 「中国を力で押さえ込もうとしても予算面で困難」とあきらめさせる“作戦”と見なされている。
 「J-20」についても「順調に開発中」とアピールした方が有利だ。
 ただし、
 中国経済が減速しているため、
 「札びらを切っての軍拡競争」をどこまで続けられるか、
は不明だ。


 中国には「エンジンのコピー能力はない」とは、えらく見くびられたものである。
 やはり、札束攻勢しかないのだろうか。


サーチナニュース 2015-07-20 06:17
http://news.searchina.net/id/1581916?page=1

「Su-35」戦闘機を中国に売却へ
・・・「エンジンは盗作できない」とロシア企業判断=中国メディア

 中国大手ポータルサイトの新浪網は16日、ロシアが2015年内に「Su-35」戦闘機24機を中国に引き渡すことに決めた背景に、
  「エンジンのコピーは不可能と判断した」
ことがあったと伝えた。

 ロシアメディアを引用して、同機搭載エンジン「AL-41F1S(117S)」を製造するロシア統一エンジン製造会社のマサロフ社長が、
 無許可コピーの問題について、「そのリスクはない」と判断した
と紹介した。

 マサロフ社長は最新製品について「生産面でも技術面でも、中国側はロシア側を必要とする」と述べた。

 「AL-41F1S」は、軍用航空機エンジン「リューリカ=サトゥールン AL-31」シリーズの最新型エンジンのひとつだ。

 推力偏向ノズルを装備しており、ステルス性も考慮されている。
 ロシア製エンジンは「寿命が短い」とされてきたが、
 同エンジンは寿命が「4000時間」で
 オーバーホール周期が「1000時間」、
 以前に比べれば大幅に改善されたという。

 中国は軍用航空エンジン分野で「WS-10(渦扇-10)」などを開発したが、信頼性の面ではまだ問題があるとされる。

 そのため、中国は現在でも戦闘機用に「AL-31」シリーズのエンジンを輸入している。ロシア側は最新の「AL-41F1S」単体の販売は行っていない。

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◆解説◆
 中国はロシア製武器の「無許可コピー」を続けてきた。
 代表的なのが、戦闘機の「J-11」シリーズだ。
 「Su-27」をライセンス生産した経験を利用して、ロシア側に無許可で「改良」を続けている。

 通常ならば取り引き停止となるはずだが、中ロ間ではそうなっていない。
 ロシア側は一部製品の輸出をしない「報復措置」を実施している程度だ。

 ロシア側には、ソ連時代に比べれば収入が大幅に減った軍需産業への「手当て」が必要との事情がある。
 中国の通常戦力をある程度強めた方が、米国の余力を奪って自国に有利との思惑があるとの見方もある。

 中国人には普遍的に適用されるルールよりも、二者間の合意の方を重んじる発想が強いとされる。
 そのため、兵器についての「無断改良」の問題も、取り引きが継続していることにより
 「相手も同意。問題なし」
と解釈している可能性がある。



サーチナニュース 2015-07-22 06:17
http://news.searchina.net/id/1582193?page=1

「Su-35」戦闘機・・・買わざるをえない中国空軍=中国メディア

 中国の大手ポータルサイト「新浪網」は20日、
 「中国の『J-11D』戦闘機は過渡的な型。
 空軍はやはり、ロシアの『Su-35』を買わざるをえない」
と題する記事を発表した。

 中国は、ロシアが開発した「Su-27」のライセンス生産を始めた後、ロシアに無断で派生型の開発を続けた。
  怒ったロシアは中国が購入を望んだ新型機Su-35の売却を渋った。
 2、3年前には交渉を始めたとされ、
 「売却決定」との報道もあったが実現しなかった。
 ロシア企業幹部が「2015年内の機体引き渡し」を明言したのは、7月中旬になってからだった。

 ロシア側には、中国側の「不誠実さ」を怒りつつも、軍需産業の維持と育成には「資金」が必要との事情がある。
 中ロ双方の「武器ビジネス」に双方の「信義」はすでになく、「都合と思惑」で事態が動いている
 Su-35の売却を決意した理由として、ロシア企業責任者は
 「エンジンのコピーは不可能と判断した」
と述べた。

 中国が、契約にもとづきライセンス生産したSu-27は「J-11A(殲-11A)」などと呼ばれる。
 新浪網はJ-11Dについて、J-11Aの“無断改良版”である「J-11B」や「J-16」で用いられた技術を投入したと解説。
 特に、アクティブフェーズドアレイレーダーはロシアのSu-35と同レベルと誇らしげに語った。

 J-11DについてはロシアのSu-35と同程度の能力との見方があると紹介。
 さらに、「憶測に過ぎない」と断りはしたが、Su-35には「F-15C」などと同程度の戦闘能力があるとの説が出たとも紹介した。

 J-11Dについては
 「中国が開発したエンジンの『WS-10A』を使用」、
 「空中給油能力もある」
とも紹介。
 「長年にわたり、Su-27シリーズを吸収し消化した技術の結晶」、
 「わが国の航空人の長期に渡る努力の結果」
と自賛した。

 それでも中国側がSu-35の購入にこだわった理由としては、「答えは簡単だ」として、
 「仮に、J-11Dが中国軍側の要求を満足しているのだったら、
 大量の予算を投じてSu-35を購入する必要がどこにあるのだ?」
と記述。

 結論として、
 J-11Dの性能が十分とは思えないからこそ、Su-35を輸入する
との見方を示した。



サーチナニュース 2015-07-26 06:17
http://news.searchina.net/id/1582736?page=1

「Su-35」戦闘機、中国が購入へ
・・コピーしたら「巨額違約金」の縛り=中国メディア

  中国の大手ポータルサイト「新浪網」は21日と23日、交渉が難航していたロシア製戦闘機「Su-35」の中国への売却の交渉が7月下旬までにまとまった状況を解説する記事を発表した。
 ★.中国側がリバースエンジニアリングを試みた場合には
 「巨額の違約金」が科せられる
ことが契約に盛り込まれた
という。

 ロシア側が「違約金」にこだわったのは、中国に「前科」があるためだ。
 中国は1999年、ロシアと戦闘機「Su-27」の輸入契約を結んだ。
 その後、ライセンス生産も認められ、「J-11(J-11A)」として製造した。
 ところが中国はその後、ロシア側の同意を得ずに「J-11B」、「J-11D」、「J-15」などの派生機種を次々に“自主開発”した。

 今回の契約でロシア側は契約書に、契約の中途放棄やリバースエンジニアリングで新機種開発を試みた場合に、「巨額の違約金」を支払う条項を入れることを強く主張し、中国側も最終的に受け入れたという。
 金額は明らかにされていない

★,購入機数については、中国側は24機を主張し、ロシア側は48機を主張した。
 結局、中国側の主張が通り、24機で決着した。

 Su-27の契約交渉時に比べ、中国側は「極めて強気」の姿勢で臨んだという。
 新浪網は、「J-20」を開発中であることが背景と分析。
 中国にとってSu-35はJ-20登場までの「つなぎ」に過ぎず、「どうしても必要な機体」ではないという。

 ただし、J-20の開発には「大きなネック」がある。
★.エンジンだ。
 中国はJ-20への搭載を念頭に「WS-15(渦扇-15)」を開発中だが、難航しているとみられる。
 Su-35に搭載されるロシア製エンジン「Al-41F1S(117S)」はJ-20にも適しているとされるが、ロシアはエンジン単体での輸出を拒絶している。

 同エンジンを製造するロシア統一エンジン製造会社のマサロフ社長は、中国に無許可コピーの技術力はないとの考えを示した。

 新浪網は、「Al-41F1S」をコピーする価値のないエンジンと主張。
 コピーするにも長い時間が必要であり、自国の「WS-15」は米国のF-35に搭載される最新式エンジンの「プラット・アンド・ホイットニー F135」に迫る性能を持つので、「中国は遅れたエンジンをコピーする必要はない」と論じた。



サーチナニュース 2015-08-21 06:17
http://news.searchina.net/id/1585988?page=1

「Su-35」戦闘機は優秀!
・・・中国の「あらゆる戦闘機」よりも=米国メディア

 中国メディアの環球網は18日、米国誌「ナショナル・インタレスト」を引用し、ロシアの戦闘機「Su-35」は、中国が現有するあらゆる戦闘機よりも優秀と紹介した。

 Su-35は、1977年に初飛行し86年にソ連軍が運用を開始した「Su-27」をベースに開発した戦闘機で、旧式化しつつあるSu-27と、2016年の運用開始が見込まれる「PAK FA(T-50)」の「橋渡し」の役割だ。

 記事はSu-35をまず、「古いSu-27の機体と新たな飛行システムや武器を融合させた、信頼性が非常に高い航空機」と評価。
 Su-35は対地攻撃も念頭におくマルチロール機だが、「中国が現有するあらゆる戦闘機よりも優秀」と評した。

 アビオニクス(搭載電子装置)、推進力、武器システムなどのすべてが優れており、特に「Al-41」エンジンは出色と称賛した。

 Su-35は、いわゆる「ステルス機」には分類しないことが普通だが、記事は、同機がレーダー波の反射を抑える素材を用いており、「探知されにくい機体」になったことも評価。

 中国はステルス戦闘機機の「J-20」や「J-35」を開発中だ。
 記事は、中国がステルス戦闘機の開発に成功するまでは「中国が保有する戦闘機で、Su-35に匹敵するのはSu-35だけだ」と表現した。



サーチナニュース 2015-07-21 06:17
https://au.search.yahoo.com/?type=926458&fr=yo-yhp-ch

「F-15」戦闘機は役立たず!
・・・日本の技術力、欠陥が露呈=中国メディア

 中国共産党機関紙の人民日報系のニュースサイト「人民網」は軍事カテゴリーのトップページで6月から、
  日本は戦闘機装備の更新で失敗したと主張する記事を掲載しつづけている。
 同記事は、
 航空自衛隊の「F-15」は就役後30年の旧式機と強調している。

 記事は、日本のこれまでの戦闘機の機種更新を「青黄不接(青と黄がつながらない)」と表現した。
 「黄色の穀物は食べ尽くしたのに、緑の畑は収穫期がまだ」
の意で、必要不可欠な物を途絶えさせることなどをあらわす。

 記事は、中国の爆撃機が5月21日に宮古海峡を通過して西太平洋に出た際に、自衛隊のF-15が緊急発進をして警戒したことを紹介。
 「『慣例』により出てこねばならず、ひと回りした」と、揶揄(やゆ)する書き方をした。

 記事は、中国人軍事評論家の宋心栄氏の談話を紹介。
 宋氏は
 「日本には目下、戦備となりパトロールや他国機の阻止に使える航空機がF-15しかない」、
 「就役後30年が経過したのに、まだ使い続けている。
 『後継ぎ』がいないからだ」
と主張した。

 宋氏は日本が保有する
 F-15Jは200機以上で、作戦範囲が「わが国の釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)や台湾東部にも及ぶ」
と指摘した上で
 「タイミングよく後継機を開発していない。
 日本の航空科学技術は開発力に問題があることを示している」
と主張した。

**********

◆解説◆
 実際には、航空自衛隊は2000年に「F-2」の運用も始めており、1981年にF-15Jの運用を始めて以来、後継機がまったく存在しなかったわけではない。

 ただし、ロシア機の無断コピーまでして目まぐるしく新型機の開発を行っている中国に比べれば、日本の動きが「ゆるやかなテンポ」だったことは事実と言ってよいだろう。

 日本が新たな戦闘機の導入をしなかったのは宋氏の主張する「技術力の欠如」ではなく、「予算を投入しなかった」、つまり「国家としての意志がなかった」結果と考えるべきだ。日本は平和主義国家として、軍事力の拡充に「禁欲的な姿勢」を保とうとしてきた。

 昨今になり航空機、ヘリコプター護衛艦、潜水艦など、さまざまな兵器開発の話題が相次いだことで中国は神経質になっているが、
★.原因は日本の内部事情というよりも、外交における中国の強硬姿勢や急ピッチの軍拡が続いていること
などで、
 日本国内で「戦備の充実を求める世論」が高まった結果
とみなすべきだ。



サーチナニュース 2015/07/25(土) 06:06
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0725&f=business_0725_005.shtml

日本は中国に敵わない! 
航空機産業「申し訳ないほど」の差=中国メディア



 中国メディアの爪游控は18日、
 「アジア最強の航空強国は日本と中国のどちらか」
を論じる記事を掲載し、
 日本は戦闘機の設計、生産において中国にはまったく敵わない
と主張した。

 記事は日本は世界有数の技術大国であり、航空機産業においても非常に高い技術水準を持っているように思えるとしながらも、
 「第2次世界対戦の敗戦国である日本は戦後、米国から航空関連の研究や航空機の生産を一時禁じられた」
と紹介。

  さらに、朝鮮戦争のぼっ発後に米国は日本に対する禁止を解除したと伝え、ようやく日本は米国から技術移転を受け、航空機産業を発展させることができるようになったと紹介した。
 その後、日本は航空機産業の実力を短期間で高めたとし、米ボーイングの大型旅客機には日本製の部品が大量に使用されていると紹介した。

 一方で、日本は米国から航空機の研究なども禁じられたため、
 「航空機産業における基礎研究が不足したことは否めない」
と指摘し、
 日本は長年にわたって航空機の設計を独自に行った経験がない
と主張。
 さらに、日本が「F-16」をベースに米国と共同開発した「F-2」や、次期主力輸送機「C-2」において
 機体の強度不足が露呈したことも「基礎研究が不足しているためだ」
と主張した。

 続けて記事は、中国は1995年から2015年にかけて、「殲-10(J-10)」や「殲-10B/C」、「殲-11B」などさまざまな戦闘機を設計・生産してきたと主張し、軍用機の設計、生産においては中国に圧倒的な強みがあると主張。
 中国側の経験や技術力は日本と「申し訳ないほど」差がある
とし、
 「戦闘機の分野において、日本には中国に対する強みは存在しない」
と論じた。



サーチナニュース 2015-07-26 08:35
http://news.searchina.net/id/1582737?page=1

「利剣」ステルス無人攻撃機
・・・世界最高水準にはおよばない=中国メディア

 中国メディアのは18日、中国のステルス無人攻撃機「利剣」について、中国の空母に搭載される可能性があると期待を示す記事を掲載した。

 記事は、「利剣」が誕生して以来、国外のメディアは「利剣」が艦載無人攻撃機として利用される可能性があるのではないかと度々報じてきたと伝えた。
 続けて、中国の現在の主力艦上戦闘機は「殲-15(J-15)」であると伝える一方、中国の空母「遼寧艦」のスキージャンプ甲板からではJ-15の作戦半径は700キロメートルにとどまると紹介した。

 続けて、「利剣」の最大航続距離は約4000キロメートルに達することを紹介し、
 「利剣が空母に搭載されれば空母の甲板形式に依存せずに離着艦が可能であるため、作戦半径もJ-15を上回る見込み」と伝えた。
 さらに、作戦半径だけでなく、利剣は無人機である以上、搭乗員も不要だと伝え、「空中給油を受けられれば作戦半径はさらに拡大するだろう」と伝えた。

 また、「利剣」のもっとも重要な任務はJ-15や将来のステルス艦載機とともに作戦能力を構成することだとしつつ、「利剣」は偵察や陽動作戦、通信の中継といった任務を担う可能性があることを伝えた。

 一方で記事は、「利剣」は世界最高水準の無人機に比べて「まだ差があると言わざるをえない」と指摘し、エンジンやステルス性能に課題を抱えていることを指摘。
 また、米国のステルス無人機である「X-47B」はすでに離着艦テストや空中給油のテストを行っていることを指摘し、「開発の進展においてもX-47Bに大きな遅れを取っている」と論じた。



サーチナ 8月1日(土)8時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150801-00000015-scn-sci

「J-11D」戦闘機の評価を避けるロシア
・・・「Su-35」売却交渉に悪影響およぼすから!?=中国メディア

 中国の大手ポータルサイト「新浪網」は7月27日、ロシアの専門家やメディアが、中国が開発中の「J-11D」戦闘機の評価を避けてきたのは、自国の「Su-35」売却の商談に悪影響を及ぶからと主張する記事を配信した。

★.中国は、ロシアの「Su-27」の無断改良を続け、
 「J-11B」、「J-15」、「J-16」などを次々に登場させた。
 4月には「J-11D」を初飛行させた。

 ロシア側は「怒り心頭」といったところだが、中国への武器売却は、時おりの「報復としての輸出拒否」をしながらも、続けている。

 ロシア当局としては、自国の軍需産業を維持し育成することは「絶対的命題」であり、中国への輸出による資金獲得は「背に腹はかえられない」措置と理解してよい。

 ロシアのSu-35は、同じくSu-27を改良したものだ。型番として「27」の数字を変更したのは、Su-27を手掛けるスホーイ社に、「新鋭機」とのイメージを強調する思惑があったとの見方がある。

 つまりJ-11DとSu-35は、「Su-27」シリーズの中露それぞれにおける最新版だ。

★..ロシアの専門家は、中国製の新型武器を高く評価することが多い。
 理由については必ずしも明らかではないが、
★.「米国に中国製武器を意識させ、予算面などで消耗させる」
ことや、
★.「中国は、自国製武器が相当に優秀であるにもかかわらず、
 ロシア製武器の売却を求めている。
 すなわち、ロシア製武器は極めて優秀」アピールする意図
などが考えられる。

 新浪網はさらに、J-11Dは、国産エンジン「WS-10A(渦扇-10A)」やアクティブ・フェーズドアレイ・レーダーの搭載、
 搭載できる空対空ミサイルの種類の増加など、中国にとって極めて重大な意義を持つにも関わらず、ロシアの専門家やメディアは明確に論じていないと指摘。

 その理由として、中国との間で続けられていたSu-35の売却交渉に悪影響が出るからとの考えを示した。

★.仮に、「J-11DがSu-35に匹敵する戦闘機」との結論になれば、中国側にはSu-35を買う必要がなくなってしまう。
 また、
★.「J-11Dの性能がSu-35ほどでないにしても、かなり迫っている」ということになるだけでも、中国がロシア側にさまざまな譲歩を強いるなど、ロシアにとって不利になってしまう
からという。



サーチナニュース 2015-08-02 06:15
http://news.searchina.net/id/1583681?page=1

「J-11D」戦闘機の配備が重要!'
・・・念頭には「台湾」=中国メディア

 中国の大手ポータルサイト「新浪網」は30日、
★.自国は米国に比べ重戦闘機の数が不足していると主張し、「J-11D」の配備が重要になる
と主張する論説を発表した。
 特に台湾情勢を考えれば、「重戦闘機の優勢」はこれまで以上に重要になると主張した。

 中国空軍は戦闘機(含、戦闘爆撃機、マルチロール機)を1100機以上、保有しているとされる。
 しかし、ソ連が1955年に初飛行させた「MiG-21」を改良した「J-7(殲-7)」シリーズであるなど、
 「超旧式機」を大量に使い続けているな
どの問題がある。

 記事は、比較的新しく、重戦闘機に分類できるロシア製の
 「Su-27」、
 「Su-30」
 さらに「Su-27」のライセンス生産型または自国での改良型の「J-11」シリーズ
すべて合計しても、「500機」に満たない
と指摘。
 一方で、米国の重戦闘機では、「F-15」だけでも1000機以上を保有と論じ、
 「われわれが数量面で優勢でないのは明らか」
と主張した。

 重戦闘機の特徴としては
 「航続距離の長さ」、
 「搭載弾の多さ」、
 「滞空時間の長さ」
を挙げ、
 「中国はまだ国家統一が実現しておらず、台湾海峡の複雑な環境に対するにあたり、重戦闘機の優勢さは、これまで以上に重要になる」
と論じた。

 中国はロシアから「Su-27」を輸入し、自国国内では「J-11」としてライセンス生産を始めた。
 その後、ロシアに無断で「J-11」を改良し「J-11B」、複座式の「J-11BS」などを次々に登場させた。

 中国では空母遼寧に搭載用の艦上戦闘機「J-15」なども開発したが、
 これまでの「主力」は「J-11B」だった。

 しかし、2014年には「J-11B」および「J-11BS」が、10機前後しか生産されなかったという。
 中国の兵器生産のテンポからすれば、非常に少ない生産数だ。

 一方で、「J-11D」の飛行が初めて確認されたのは4月下旬だった。
 同機は、レーダーの換装、中国国産エンジンの「WS-10A(渦扇-10A)」の搭載、複合材料の多用などで、J-11Bと比べて、性能が大幅に向上したと見られる。

 記事は、「J-11D」の生産数が増えれば、中国は重戦闘機が不足する問題点を補い、空軍力を強化できるとの見方を示した。


サーチナニュース 2015-08-11 06:15
http://news.searchina.net/id/1584691?page=1

緊急脱出「無事には済まない」!?
・・・中国の新鋭戦闘機、射出座席は旧式=中国メディア



 中国の大手ポータルサイト「新浪網」は6日、中国が開発中のステルス戦闘機「J-20(殲-20)」の搭乗員が非常時に脱出するための射出座席は、旧型を踏襲と論じる記事を掲載した。

 プロペラ機の時代まで、搭乗員はあらかじめパラシュートを装着し、非常時には自力で機外に飛び出す方法で脱出することが一般的だった(日本軍の戦闘機操縦士は、操縦の妨げになるとパラシュートを装着しないことが多かったという)。

 第二次世界大戦後にジェット機が普及すると自力で機外に脱出することが困難になり、脱出しても風圧により致命的な負傷をすることがほぼ確実になった。
 そのため、火薬やロケットで搭乗員を座席ごと機外に射出してパラシュートで降下する「射出座席」が開発された。

 しかしそれでも、超音速/亜音速での高速飛行時には搭乗員を生還させるのは容易でない。
  現在のところ、「超音速飛行時の射出にも対応」と公式に表明しているのは、、ロシアのズヴェズダ製の「K-36D」シリーズなど、限られた製品しか存在しない。

 記事はK-36Dを「最も信頼でき、最も成熟しており、最も優秀」な射出座席と高く評価。
 J-20について機体の厚さなどから、「『J-10』戦闘機で採用されている『HTY-5』が依然として用いられていると判断してよい」と論じた。

 HTY-5はK-36Dシリーズをもとに中国で開発された。
 しかし記事は
 「HTY-5は安定性の設計に問題があり、高速飛行中から搭乗員を生還させる能力の欠落を覆い隠すことはできない」
と主張。
 中国ではJ-20などで戦闘機の超音速飛行が強調されている一方で、安全性への配慮が弱いとして批判的に論じた。

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◆解説◆
 これまでにHTY-5を用いてJ-10から脱出した搭乗員は全員が生還したとされる。
 「生還率100%」の理由は、いずれもエンジン故障時の脱出であり、速度が落ちた機からの射出だったからとされる。

 米国もかつては高速で飛行する機体からの脱出技術では遅れており、海軍統計によると1976-89年に時速926キロメートル以上での飛行中の射出を試みた10人のうち、6人は死亡し2人が重傷、2人が軽傷だった。
 中国製のHTY-5は当時の米国の技術にも達しておらず、同様の脱出を行った場合、「死亡率が60%ではすまない」とされる。


サーチナ 8月30日(日)6時15分配信
http://news.searchina.net/id/1586952?page=1

「Su-35」対中輸出
・・・ロシア警戒、表示を中国語に変更するのも「新たな契約によりロシア側が実行」=中国メディア

  中国メディアの「参考消息報」は27日、中国との「Su-35」戦闘機の輸出を巡る交渉で、ロシア側は時間をかけて慎重に交渉したと伝えた。
 中国側が手を加えることは認めず、操縦席モニターに表示されるロシア語の中国語への変更も、「新たな契約を結んでロシア側が行う」ことになるという。

 ロシア側が神経質になったのは、中国に“前科”があるからだ。
 中国はロシアとの契約にもとづき、自国内でロシアの「Su-27」戦闘機を「J-11(殲-11)」としてライセンス生産をしたが、無断で改良して「J-11B」、「J-11D」、「J-15」などを大量に開発・生産している。

 Su-35の取り引きについては、中国側は「購入数は24機」と、本格的運用には「足りるとは考えにくい」機数を主張した。
 ロシアは機数については最終的に了承したが、さまざまな条件を盛り込むことに成功した。

 Su-35は現在もロシア空軍への引き渡しが続いており、「生産ラインが遊んでいる」といった状態ではないことで、ロシア側に急いで契約をまとめる必要はなかったという。

★.Su-35については、中国国内でのライセンス生産は認めない。
★.完成機を中国に引き渡す形とし、中国国内での組み立てすら認めない。
 中国側はSu-35について、自国仕様にするための様々な要求を出したが、ロシアは購入機数が極端に少ないことを理由に「基本タイプ」での輸出を主張した。

 結局、現状の契約では「基本タイプ」として、中国が「どうしても希望」とする改良点については、改めて交渉を続け、合意に至れば改めて契約を交わす。

 ただし、ロシアは「基本タイプのSu-35」を先に中国側に引き渡す。交渉がまとまればロシア側は改めて、「改良」の準備に着手する。
 中国側が、操縦席モニターに表示されるロシア語の中国語化を求めた場合でも「交渉がまとまってから契約を結び、ロシア側が実施する」という。

 武器の輸入、特に高額な武器の輸入では、どの国の担当者も、責任が重大であるだけに慎重にならざるをえない。
 そのため、それまでの「輸出実績の有無」は、決断のための大きな要因になる。

★.ロシアには、中国への売り込み成功をきっかけに、Su-35の輸出を拡大させる思惑があるという。
 南シナ海の島の領有権を巡り中国と対立するベトナムも、Su-35を購入する可能性があるとされる。





中国の盛流と陰り



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