2015年8月4日火曜日

スパコン開発競争:日米中欧が世界の中心

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サーチナニュース 2015-08-04 08:17
http://news.searchina.net/id/1583863?page=1

スパコン開発競争・・・日米中欧が世界の中心=中国メディア

 中国メディアの環球網は1日、オーストラリアメディアの報道を引用し、天気予報や気候変動、核兵器の開発やシミュレーションにおいて高性能のコンピューターが必要不可欠だと指摘し、
 「日米中欧によるスーパーコンピュータ開発が加速している」
と伝えた。

 記事は、中国科学院計算技術研究所の張雲泉研究員の話として、
 「現在は中国、米国、日本、EUがスパコン開発における世界の中心」
と伝え、各国のスパコン能力を比較するうえでは、先端技術の把握度合いを示す「スパコンの演算速度」と普及度合いを示す「アプリケーションの水準」を見る必要があると指摘。

 続けて、張研究員が
 「中国はスパコンの設計および開発能力では世界をリードする立場にある」
と指摘しながらも、スパコンの頭脳にあたるCPUなど基幹部品の生産や、アプリケーションの開発能力においては「他国とまだ差がある」と伝えた。
 事実、中国のスパコン「天河2号」に搭載されているCPUは米国メーカーの製品だと論じた。

 また記事は、日本のスパコン「京」に対し、
 「日本のメディアは、京の能力に非常に大きな自信を持っているようだ」
と伝え、京が2011年のスパコンランキング「TOP500」で世界1位を獲得し、15年7月のランキングで4位だったことを紹介。
 さらに、
 グラフ解析の性能を競う「Graph500」では15年7月のランキングで1位
を獲得したことを紹介し、日本メディアが
 「ビッグデータ解析という今日において非常に重要な用途で京が卓越した能力を持っていることを示す」
などと報じたことを紹介した。

 さらに、張研究員が
 「日本のスパコンは演算能力が高く、
 スパコンの活用度合いにおいては中国を上回る」
と述べたことを紹介し、スパコンの基幹部品は長期にわたる研究開発が必要な分野であると伝え、しかも工業技術の全体的な底上げがあってこそ中国での開発や生産が可能となるとの見方を示した。



サーチナニュース 2015/07/18(土) 13:56
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2015&d=0718&f=business_0718_009.shtml

中国スパコン、「世界一」が最終目標ではない!=中国メディア

 世界で最も高速なコンピュータシステムの上位500位をランク付けし、評価するプロジェクトにおいて、中国のスーパーコンピューター(スパコン)「天河二号」がランキング「TOP500」で5期連続での世界一となったことについて、中国メディアの新華社は14日、「天河二号の感心事は世界一だけにとどまらない」と論じた。

 ランキング「TOP500」は13日に、ドイツで開かれているコンピューター研究者の国際会議で発表された。

 記事は、「天河二号」が5期連続でスパコンランキング世界一となったことに対し、
 「国外のメディアは、中国のスパコンのハード面、ソフト面を含め、科学技術の実力が猛烈に発展していると驚いた」
と報じた。

 続けて、「1位」という座はお金で買うことのできるものではなく、成功とは蓄積のもとに成り立つものだと主張する一方、「1位」という座は中国にとって最終的な目標ではなく、「自主開発」も大きな目的と主張した。

 さらに、スパコンは気候変動や地震の予測、核爆発のシュミレーションなどさまざまな分野で活用でき、経済、科学技術、国防などにおいて重要な分析を提供し、国力を増強させる重要なツールであると指摘。

 一方で、「天河二号」には米インテルのCPUが使われていることを指摘する声があるとしつつも、
 「同じ鉄筋やコンクリートを使っても、設計によって違う不動産ができるのと同様に、スパコンにおいても基幹技術はCPUではなく、設計思想にある」
と主張。
 「天河二号」の設計思想を含めた各種技術はすべて中国が開発したものであるとし、「基幹技術にあたるもの」と主張した。

 また記事は、「天河二号」がスパコンランキングで1位を獲得したことに、米国は「嫉妬しているのではないか」としたうえで、米国政府が2015年4月に中国への一部のCPUなどの輸出を禁じたことを紹介。
 さらに、
 「米国政府の輸出制限は必ずしも中国にとって悪いことではない」
としたうえで、中国でCPUの自主開発につながる可能性を示唆、
 「外部から購入した製品で成し遂げた成功が本当の成功でないことは分かっている」
とし、自ら開発し、経験を積み、国外の競合を乗り越えてきたからこそ、他国の技術封鎖は常に失敗するのだと主張した。



サーチナニュース 2015-05-01 22:21
http://news.searchina.net/id/1572151?page=1

中国の「スパコン産業」に危機!? 
『CPU』など基幹部品は・・・「輸入に頼ってました」=中国メディア

 米商務省がハイエンドCPU「Xeon(ジーオン)」の対中輸出禁止を決めたことについて、中国メディアの財経国家新聞網は4月25日、
 「中国のスーパーコンピューター(スパコン)産業の発展に暗雲が立ち込め始めた」
と論じた。

 記事は、米メディアの報道を引用し、米商務省が中国国内でスパコンが設置されている国家超級計算広州中心など4カ所の研究センターへの「Xeon」輸出を禁じると発表したことを伝えた。

 続けて、スーパーコンピューターは
 「国の経済発展や科学の進歩、さらには国家の安全保障や国防といった分野で活用される重要な存在」
であると伝え、世界の大国がその性能を争う戦略分野の1つであると伝えた。

 さらに、中国では国家政策の支援のもとで「スパコンの性能は飛躍的な発展を遂げた」とし、「天河2号」は世界のスパコンランキングである「トップ500」で1位を獲得するなど極めて高い性能を持つことを指摘した。

 一方で記事は、「天河2号」の高い性能とは裏腹に、中国はスパコンの頭脳にあたるCPUを米国の半導体メーカーであるインテルなどの輸入に頼っていると伝え、CPUをはじめとするスパコンの基幹部品の生産などにおいては日米に「大きく水をあけられている」のが現状だと論じた。

 続けて、米商務省がハイエンドCPUの対中輸出の禁止を決めたことは
 「中国のスパコン産業にとっての危機であり、今後の戒めである」
と主張。さらに、「天河2号」の性能は確かに世界一だとしつつも、
 スパコンの基幹部品を生産できず、
 スパコンの性能を十分に活用できるほどのアプリケーションもなく、
 「高い性能を持て余している」状況にある
ことを指摘し、
 「スパコンは問題を解決するために存在するものであり、スパコンランキングであるトップ500で1位を獲得するために存在するのではない」
と指摘した。



ニューズウイーク 2015年8月6日(木)17時45分
コナー・ギャフィー
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/08/post-3829.php

禁輸措置で米中が互いに牽制し合うほどの戦略的重要性とは


●国力の象徴 オバマは、中国のスパコン「天河2号」を抜いて世界一になると宣言 Sam Churchill via Flickr/used under Creative Commons 2.0

 世界最速のスーパーコンピューター開発でしのぎを削るアメリカと中国。
 その両国が、相次いで関連技術の輸出規制に乗り出した。

 中国商務部と税関総署は7月末、スーパーコンピューターの輸出規制に関する声明を発表。
 8テラフロップス(1秒間に8兆回の計算を実行できる)以上の処理能力を持つコンピューターを輸出するには許可を申請しなければならない。

(高性能のドローンも同様で、継続飛行時間1時間以上、悪天候に対応でき、高度1500メートルでホバリングできるドローンが規制対象になった)。

 商務部は、規制の理由として国家安全保障上の脅威を挙げているが、それが具体的に何かは明かしていない。
 ただ米商務省は今年4月、世界最速の中国のスーパーコンピューター「天河2号」向けの半導体輸出を禁止しており、それに対する報復措置の可能性もある。
 米商務省は輸出差し止めに踏み切った理由として、中国の4つの技術センターで、スーパーコンピューターが「核爆発」に関連した研究に利用されていることが確認されたため、と説明している。

 中国とアメリカはこの10年、スーパーコンピューター開発の双璧としてつば迫り合いを繰り広げてきた。
 中国の天河2号の処理速度は33.86ペタフロップス(1秒間に1兆の1000倍の演算能力)、米エネルギー省の研究所にある2位のタイタンのほぼ倍だ。

 これに対しバラク・オバマ米大統領は先週、2025年までに世界初の「エクサ級」のスーパーコンピューターを開発する大統領令に署名した。
 エクサ級、あるいは、エクサフロップスとは1秒間に100京回(京は兆の1万倍)の演算ができる能力。
 計画が実現すれば、アメリカは中国を大きく飛び越えることになる。

 オバマは10年の一般教書演説で「われわれの世代のスプートニク事件」という表現を使い、技術開発で世界トップの座を死守する決意をにじませた。
 スプートニクは旧ソ連がアメリカを出し抜いて打ち上げに成功した人工衛星。
 アメリカはこの屈辱をバネに人類初の月着陸を成功させた。

■最強のマシンをもつ者が戦略上優位に

 スーパーコンピューター開発には超大国が競うほどの戦略的重要性があるのだろうか。
 英エジンバラ大学スーパーコンピューティング・センターのマーク・パーソンズ所長によると、スーパーコンピューターは民生用と軍事用どちらにも活用できる。
 一般的な用途は、高精度の天気予報や気候変動予測などだが、インターネット上でのスパイ活動などサイバー攻撃でも威力を発揮し得る。

 だが国家の威信の問題という側面も大きいと、パーソンズは言う。
 「コンピューターの『軍拡競争』はフロップスをめぐる戦いだ。
 各国の開発チームはひたすらフロップスの大きさを競い合ってきた」

 だが、ロンドン大学キングズ・カレッジ戦争学部のサイバーセキュリティ専門家、ティム・スティーブンスによれば、これほどのマシンを所有する者は誰であれ、国家安全保障上大きな優位に立つことができると言う。
 スーパーコンピューターの影響が最も大きい安全保障分野は核兵器だ。
 高速のスーパーコンピューターがあれば、核兵器の威力を正確にシミュレーションできる。

 「もともと多くのスーパーコンピューターは、核兵器開発の必要から生まれてきた。
 核実験が禁止された時の代替的な実験手段にもなった」
と、スティーブンスは言う。
 彼はスーパーコンピューターを保有することは核兵器を保有することに似ていると言う。
 どちらも技術水準の尺度であり、国際関係に強い影響力をもつからだ。

 ちなみに、人間が1ぺタフロップスの計算をしようとすれば3200万年かかるという。




●中国経済 崩壊 最新情報2015年8月 三橋貴明「日本圧勝!!中国が全く敵わないスパコン技術!民主党・蓮舫さん2位じゃダメなんですよw」おはよう寺ちゃん活動中8月5日-侍News
2015/08/04 に公開





中国の盛流と陰り



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