2015年8月21日金曜日

韓国・軍事境界線から4キロの地区に避難命令:北朝鮮は「準戦時状態」に

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●韓国と北朝鮮を隔てる南北軍事境界線に沿って設けられている非武装地帯近くの演習地で実弾発射演習をする韓国軍の戦車(2015年5月20日撮影、資料写真)。(c)AFP/Ed Jones


(c)AFP 2015年08月20日 21:03 発信地:ソウル/韓国
http://www.afpbb.com/articles/-/3057876

北朝鮮、韓国に砲撃 48時間以内のスピーカー撤去を要求

【8月20日 AFP】(一部更新、写真追加)
 韓国は20日、北朝鮮からロケット弾による砲撃があったとして、報復として北朝鮮側に数十発の砲弾を撃ち込んだ。
 韓国国防省が明らかにした。

 韓国国防省報道官によると、韓国は現地時間午後4時(日本時間同)の少し前、北朝鮮側から軍事境界線西側地域に沿って発射されたロケット弾の軌道を検知した。

 国防省は声明で
 「韓国軍は対応として、北朝鮮がロケット砲を発射した地点へ155ミリ弾数十発を発射した」
と述べ、
 「軍がいつでも出動できるようにし、北朝鮮軍の動きを注意深く監視している」
と述べた。

 韓国軍の報道官はAFPに
 「こちら(韓国)側に着弾したが、軍事目標は被弾しなかった」
と述べ、負傷者や損害は出ていないとみられると付け加えた。

 ソウル(Seoul)の北約60キロに位置する漣川(Yeoncheon)郡の当局者はAFPに、軍事境界線沿いの複数の村落の住民に、避難所への避難命令が出されたと語った。

 今月上旬に韓国軍兵士2人が地雷に触れて重傷を負い韓国が北朝鮮を非難したことを受け、韓国と北朝鮮の間の緊張は高まっていた。

 また北朝鮮は米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン(Ulchi Freedom Guardian)」の中止を求めていたが米韓はこれを拒否し、北朝鮮は報復攻撃すると脅していた。
 核武装した北朝鮮による侵略を想定した同演習は今月17日に予定通り開始された。

 北朝鮮が韓国を直接攻撃したのは、韓国の民間人2人と兵士2人が死亡した2010年11月の延坪島(Yeonpyeong-do)砲撃事件以来。
 北朝鮮と韓国が直接相手側の領域に砲弾を撃ち合うのは極めてまれ。
 その理由を専門家らは、事態が急激に破滅的な段階にまでエスカレートする恐れがあることを双方が認識しているからだと説明している。

■48時間以内のスピーカー撤去を要求

 韓国国防省によると、北朝鮮は攻撃に続き、韓国側のプロパガンダを軍事境界線を越えて北朝鮮側に大音量で流しているスピーカーを48時間以内に撤去しなければさらなる軍事的措置を取るとする朝鮮人民軍(Korean People's Army、KPA)のメッセージを軍事ホットラインを通じて韓国側に伝えた。
 メッセージは48時間の期限は22日午後5時(日本時間同)に到来するとしている。(c)AFP



TBS系(JNN) 8月21日(金)12時12分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150821-00000017-jnn-int

 韓国・軍事境界線から4キロの地区に避難命令



 韓国では、砲撃があった地区の住民に対し、避難命令が出されています。現場からの報告です。

 現場となったヨンチョン地区の軍事境界線からおよそ4キロ離れた避難所です。後ろに見える入り口は、地下のシェルターにつながっていて、中の様子を取材してきました。

 「厚さが20センチほどあるこの頑丈なドアが、シェルターの入り口になっていまして、その中で今、住民の方が避難生活を送っています」(記者)

 「砲弾の音が普通の音ではなかった」(避難生活を送る住民)
 「せっぱ詰まった状況で避難しろと言われ、緊張した」(避難生活を送る住民)

 避難しているおよそ40人の住民は、「訓練で慣れてはいるものの、実際にシェルターに泊まるのは初めて」などと一様に不安を訴えていました。

 2010年11月の延坪(ヨンピョン)島の事件以来となった領土への砲撃に、韓国軍は砲弾数十発を撃って応戦。
 最高レベルの警戒態勢を敷いています。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領も緊急の国家安全保障会議を開き、北朝鮮の挑発に「断固とした対応をとる」と指示しました。

 また、北朝鮮と経済協力している開城(ケソン)工業団地への出入りを、一部を除いて当分の間、制限する方針も決めています。

 北朝鮮が要求する48時間以内の軍事放送の中止について、韓国は応じないとみられていて、軍事境界線をはさんだ両国の緊張が高まっています。



日本テレビ系(NNN) 8月21日(金)19時46分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150821-00000053-nnn-int

 大使が緊急会見 北朝鮮は「準戦時状態」に



 北朝鮮の池在竜駐中国大使は日本時間21日午後6時すぎ、北京で緊急会見を行い、韓国との軍事境界線に近い前線地帯が「準戦時状態」に移行したと述べた。
 そして「韓国の挑発は危機一髪の所まできている」と述べ、韓国軍の宣伝放送を非難した。

 北朝鮮の国営メディアは、金正恩第1書記が日本時間21日午後5時半から、準戦時状態に移行するよう命じたと伝えていた。



レコードチャイナ 配信日時:2015年8月22日(土) 13時0分
http://www.recordchina.co.jp/a117220.html

韓国が北朝鮮への宣伝放送を継続、朴大統領は軍服姿で軍に指示
=米国ネット「コメディだ」
「朴大統領はメイド・イン・パリの…」

  2015年8月21日、ロイター通信は、北朝鮮が準戦時態勢を布告し、韓国に対して宣伝放送を22日午後5時までに中止するよう求めている中、韓国は宣伝放送を継続しており、朝鮮半島の情勢が緊迫化していると報じた。

 ロイター通信が21日に報じたところによると、北朝鮮は韓国に対して宣伝放送を22日午後5時までに中止するよう求め、もし応じなければ軍事的措置に出ると表明しているが、韓国は宣伝放送を継続している。
 韓国によると、北朝鮮が20日に軍事境界線の韓国側を砲撃したことを受けて韓国軍が応戦し、これをきっかけに朝鮮半島の情勢が緊迫化している。
 北朝鮮が韓国を砲撃したとする韓国側の主張について、北朝鮮は「韓国が作り上げた話」だとして否定している。
 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は21日、すべての予定を取りやめ、軍服姿で陸軍司令部を訪れ、警戒態勢を維持するよう指示した。


JB Press 2015.8.31(月) アン・ヨンヒ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44653

韓国の若者に愛国心を灯してしまった北朝鮮
戦争が始まれば参戦する「新安保世代」が急増中

 発端は8月4日、非武装地帯(DMZ)で韓国軍が捜索作戦をしている時に地雷が爆発したことだった。
 この爆発によって韓国軍の兵士2人が足を切断するほどの重症を負った。
 韓国側は、これを北朝鮮の挑発と受け取り、北朝鮮側に謝罪と責任者の処罰を要求した。
 そして、10日の午後5時には、国防部で対北朝鮮への拡声器放送を再開することを決定した。

 拡声器は、メガホンをいくつも取りつけたもので、最初に画面で見たときは何だか滑稽なものに見えた。
 ちみに、拡声器の設置および放送は、2004年以降11年ぶりだったようだ。
 拡声器を通じて、北朝鮮への悪口を散々言うらしい。
 その傍ら韓国側は北朝鮮側に将校級会談を申し込んだが、北朝鮮はこれを拒否。2日後の13日にも提案してみるが、またもや拒否。

■米韓演習に苛立った北朝鮮

 今度は北朝鮮が、15日に公開警告状によって「拡声器の撤去」を要求した。
 「もし、これを受け入れない場合、対北朝鮮心理戦の手段破壊および無差別的な打撃に出る」とまで脅してきた。
 韓国側もこれに負けじと、韓米連合司令部と合同参謀本部が合同で17日から28日までウルチフリーダムガーディアン韓米軍事演習をすると、北朝鮮に通報した。
  演習を始めたことにいらだったのか、北朝鮮は20日午後3時53分に韓国に向けて砲弾を発射、続けて午後4時12分にはDMZの南側に砲弾3発を発射した。
 そして、午後5時には、「心理戦放送は(北朝鮮に対する)全面的な挑戦」であるとし、「20日の17時から48時間以内に心理戦放送を中断し、22日まで拡声器を撤去しなければ、軍事行動を開始する」と言ってきた。

 この間、韓国のウォンは中国の株価暴落と相まって円高ウォン安基調になり、一晩で60ウォンも円高になるなど、為替も目まぐるしく変わった。
 もちろん、北朝鮮だけの問題ではなく、世界的な情勢のせいもあるが、この2日間韓国では大混乱していたわけだ。
 また、北朝鮮に近い場所に住んでいる人たちは猛暑の中で地下にある避難場所での共同生活を強いられ大変なことだっただろう。
 しかし、ソウルの人たちはいたって普通に生活をしていた。
 筆者も戦争になることなど、微塵も感じてなかった。

 だが、心配だったのは、こうした北朝鮮の挑発‐韓国と北朝鮮の会談成立‐韓国側の譲歩(北朝鮮への援助の約束の取りつけ)になるのではないかということだった。
 正直な気持ち、何となく韓国では北朝鮮は無心したい時に暴れるどうしようもない親戚のような気がしてならないのである。
 だが、今回は違った。
 かなり強固な姿勢で北朝鮮に立ち向かった感じがした。

■政府の対応に国民は納得

 いつもと違って、北朝鮮が砲弾を打ってきたその日に韓国も29発も対応砲撃をした。
 そして、軍は全軍最高水準の警戒態勢を敷いて「チンドッケ・ハナ(命令コード名)」を発令した。
 そして、大統領府では緊急国家安全保障会議(NSC)を招集し、対北拡声器放送を続ける方針を決めた。
 そして、25日にはそれまで4日間かけて行われたマラソン会談が終わり、「8.25南北合意」が導き出された。
 北朝鮮は、地雷爆発により韓国軍の兵士が負傷したことに対し遺憾を表明した。
 だが、今でも地雷に関しては知らぬ存ぜぬ、かえって南側の陰謀だと言う。

 とにかく、この合意に対して、韓国民は大方よくやったという気持ちである。
 今回に対しての世論調査の結果を見ても、よくやったの回答は60.9%で、ダメな対応という回答の16.7%にくらべずっと高い。
 今回は政府も克明に追加の挑発があった場合、断固に対応すると言ったこともあるが、それに対して若年層たちがSNSでこれを応援し、政治圏でも安保を守ることで一丸となって対応した。
 ある意味、他の世代に比べて進歩的な傾向が強い20代が北朝鮮に批判的であったのは異例だったとも言える。
 軍の中でも結婚を控えていた人が結婚式を延期したり、除隊が決まっていた若者が除隊を延期したり、予備役だった人たちも入隊を希望したりと国民としては心強いニュースがいくつもあった。

 また、他の調査機関で「戦争が勃発すれば、参戦するのか」というアンケートをしたところ、大学男子の74.6%が参戦すると答え、77.4%の女子も協力すると回答した。
 これはここ7年で最も高い数字であるという。また、大学生以外の20代も78.9%が参戦すると答えた。
 こうした現象を韓国のマスコミでは「新安保世代の出現」と表現。
 今上映されている「ヨンピョン海戦」という映画は数年前の北朝鮮との海戦を描いたものだが、500万の観客動員数を超え、20~30代の観客がそのうちの3分の2を占めているという。

■30分の時差を設定した北朝鮮

 新安保世代は、「天安艦事件(2010年3月26日、北朝鮮の魚雷によって韓国の哨戒艦が沈没した事件)」や「ヨンピョン島砲撃事件(2010年11月23日、北朝鮮が韓国側のヨンピョン島を砲撃した事件)」を経験した世代で、北朝鮮側の脅威を目の当たりにしたからだという。
 それを思い起こすような「ヨンピョン海戦」という映画はさらに若者たちの愛国心を高めたとも言える。
 蛇足だが、南北会談の間、北朝鮮側は毎日約束の時間より30分遅くやって来た。
 韓国側は認めてないけれど、北朝鮮は先日韓国との時差を発表し、標準時間が韓国より30分遅れている。

 1時間ではなく、30分の時差なんてありなの?
 こんな具合にちょっとだけイラつかせる部分があるのが北朝鮮のやり方なのである。



中国の盛流と陰り



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